
2023年9月14日放送のトリセツショーで「オトナ歯磨き」のやり方について紹介されました。
子供のころから何万回としてきた「歯磨き」
大人になってからも同じと考えていないでしょうか?
じつは…全然、違うのです!
二十歳を超えたら「オトナ歯磨き」にアップデートする必要があるのです。
私が実際に「オトナ歯磨き」を実践した結論からいうと…
歯のつるつる具合とスッキリ感がまったく違いますね!
教えてくれたのは「大阪大学予防歯科学教授・天野敦雄」さんです。
「オトナ歯磨き」の効果とやり方

では、なぜ子供と大人が同じ歯磨きの仕方ではダメなのか?
理由は子供にはいなくて大人(18才以上)だけにいる、凶悪細菌「P.g菌(ピージー菌)」が繁殖しているからです。
子供歯磨き(従来通りのやり方)ではP.ℊ菌を除去できません。
■正式名・ポルフィロナスジンジバリス菌
■「歯周病」の原因菌
■歯と歯茎の間に繁殖
■別名「吸血鬼」※歯茎から出血する
■無酸素状態を好む
■一生、除去することができない
番組の調査では、驚くことに未成年は0%、成人は60%の確率でP.ℊ菌が検出されました。
「オトナ歯磨き」効果の理由
簡単にいうと「オトナ歯磨き=しっかり歯垢をとる」方法です。
P.ℊ菌は歯と歯茎の間にいて、酸素を嫌います。
歯垢が残っていると、歯と歯茎の間にフタがされて無酸素状態に。
みがき残しがある状態は菌にとって「天国」
「オトナ歯磨き」は歯垢をしっかり除去することができるので、凶悪菌の数を減らす効果が期待できます。
「オトナ歯磨き」のやり方
「オトナ歯磨き」はやさしさが命です!
まず重要なのはブラッシング時の力の入れ方で、シャカシャカ音をたてて「強く磨きすぎ」だということ。
クッキングスケール(計り)に歯ブラシを押しあてて150g~200gの力が理想とされています。
歯磨きを正しい方法で行うと「ほぼ無音」だそうです。
☑持ち方
・歯ブラシの端をペングリップで持つ(ペンを持つ感覚でかるく)
☑ブラッシング時の音
・ほぼ無音(正しい歯磨きを行うとほぼ無音)
☑適切な力で歯と歯茎の間をしっかり磨く
「オトナ歯磨き」正しい「歯磨き」方法の動画
オトナ歯磨きのポイントで「適切な力で歯と歯茎の間をしっかり磨く」と、ありますが
さすがに大まかで分かりにくいですよね?
そこで
歯科医師が本気で教える!【正しい歯磨きの仕方】の動画を用意しました。
もちろん「ペングリップ」「やさしいブラッシング圧」を基本としていますので、ぜひご覧ください。
とても参考になりますよ!
「オトナ歯磨き」歯ブラシの選び方
歯ブラシ選びは実にシンプルで、特別なものは要りません!
☑硬さは「ふつう」が一番よい!
硬さによる効果の違い▽
硬め | ふつう | 柔かめ | |
歯茎へのやさしさ | △ | 〇 | ◎ |
細部への届きやすさ | △ | 〇 | ◎ |
歯垢除去能力 | ◎ | 〇 | △ |
医師が本気でおすすめ!歯磨き粉「3選」
「歯ブラシ」と「歯磨き粉」は切っても切りはなせない関係ですよね?
番組では歯磨き粉について触れていませんでしたが、
医師が本気で選んだ「歯磨き粉・3選」を紹介しますので参考にしてください!
■医師が本気で選んだ「歯磨き粉」3位
■医師が本気で選んだ「歯磨き粉」2位
■医師が本気で選んだ「歯磨き粉」1位
「オトナ歯磨き」習慣の壁
番組では10人の方に「オトナ歯磨き」を持続できるか?3週間の期間で実験。
歯ブラシの持ち方は「ペングリップ」です。
はじめはペングリップで出来ていたのに、3週間たつと…
10人中7人がいつもの「がっしり握り」に戻っていました(持続できたのは3人のみ)
子供のころからの習慣はかんたんには直りません。
そこで
習慣の壁をこわし、ペングリップを持続させる2つの方法が紹介されました。
①歯ブラシのグリップエンドから約3センチの位置にテープ(色つき)を巻く
※アフォーダンス理論 でだれもが無意識にテープの位置を握ってしまう
・教えてくれた人…聖路加国際大学・准教授佐藤聡美さん
②紙に2つの目のイラストを書いて、下に「ほぼ無音」と書き入れる
※見られている感覚の「目のイラスト」が重要!
・教えてくれた人…青森大学・客員教授竹林正樹 さん
「オトナ歯磨き」実際の効果
番組では「オトナ歯磨き」の効果をスタッフで検証。
※歯科医で歯垢を完全に除去したうえでの実験です
■いつもの歯磨き(1週間)→細菌がうようよ!
再度、歯垢を完全除去してオトナ歯磨きを実践…
■オトナ歯磨き(1週間)→細菌が1/3以下に減少!
たったの1週間で明確な差がでました。
プロ激推し!プロフェッショナルケア
歯医者で行うプロフェッショナルケアは歯の専門家96%が実践する超重要ケアです。
オトナ歯磨きの仕上げ(最終チェック)は歯医者さんでしてもらうことが重要!
■歯周病、早期発見の検査(器具を使って歯周ポケットの深さを測定)
■歯石の除去(専用器具・スケーラーを使用)
■クリーニング(回転ブラシで仕上げ)
■歯磨きの個別指導
※年に3~4回、受けるのが理想(口腔内の状態による)
※費用は保険適用で1回につき3000円~5000円ほど(保険適用かどうかは通院する病院に必ず確認)
初めてプロフェッショナルケアに挑戦した方は
「今まで恐怖心があったが、飛び込んでみたらそうでもなかった。気持ちよかったのでまたやりたい」
と満足されていましたよ!
まとめ

「オトナ歯磨き」のポイントをおさらいします。
☑「オトナ歯磨き」はやさしさが命!持ち方はペングリップ
☑ブラッシング時の音は「ほぼ無音」で歯と歯茎の間をしっかり磨く!
☑「オトナ歯磨き」仕上げチェックはプロフェッショナルケアで!
以上、「オトナ歯磨き」で歯と歯茎をいつまでも健康に!